やまじゅん通信 “きょうのヤマ場”

日本共産党神戸市会議員 山本じゅんじの活動、雑感など書きつづっています

企業主導型保育、これでいいのか!

 企業主導型保育園の建設説明会があり、参加してきました。いきなり紛糾していました。
住民は保育園ができることに反対しているわけではありません。当該事業者による建設について、これまでの対応について不信感を募らせているのです。
これまでに何度か説明会は行われていたようですが、住民と事業者との間の決め事がきちんと履行されないばかりか、勝手に覆され、住民側の怒りは頂点に達していました。
それどころか、何の合意も信頼関係の構築のないまま、工事は予定通り始める、と事業者が発言したことで、会場はおおもめに揉めることに。
住民の工事における苦情や問いかけに対してまともに答えず、事業者は非常に不誠実な態度に終始。
ここまで地域との信頼関係が築けていない状況では、本来ならもう建設は断念するしかない状況のはずです。
しかし、それでも建設は強行しようとしているところに、問題の根深さがあります。
 参加していた元保育士さんは、保育の現場からの問題点を次々指摘。「子どもは地域に支えられて育つ。こんな状況ではまともな保育ではない」と厳しい批判も。
責任者の方も保育士とは言うものの、保育所での経験はほとんどなく、保育所運営の経験すらないという状態。
職員の配置についても、有資格者や無資格者、看護師などのスタッフがどういった配置で、どれくらいになるのかなどまだ未定とのことでした。
初めて保育事業に乗り出すようで、運営能力への疑問の声もあがっていました。
まともな話し合いにはとてもなるはずもなく、およそ3時間に及んだ説明会は最後まで紛糾しました。
 企業主導型保育事業は、全国で定員割れや撤退が相次ぎ、保育士の大量退職なども報道されています。
住民の方々もきちんと企業主導型について調べたうえで、厳しく反論されていました。国のお墨付きをもらっているなどとの言い分は、ごまかしてやり過ごそうしているようにしか感じられませんでした。
地域住民への誠実な対応は、できて当たり前のこと。それができないなら、事業を進める資格はありません。
一部始終を見て、あまりにもひどすぎると感じました。
自治会も反対するのも当然です。

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